国際ボランティアと台風 vol.2

9日のあの台風の日のことを思い起こして、書き溜めてみる。

その日の朝の予定をキャンセルして、持ち場である鴨川へ向かっていました。

10t級のトラックが道路で横転し、道を塞いで、後続の車が列を作っていた。

この台風の被害の凄さを知った最初の光景はそこから始まったのだ。

信号が止まり、いつもは真っすぐ向かっている信号機もあさってな方向を向き、電気が通じてる様子はない。

通常40分で到着するいつもの通勤路は通行止めで止む無くUターンをするところが多数。

到着まで2時間を要する道のり。

屋根の飛ばされた家の前で途方に暮れ、玄関先で誰かの助けを求めるような様子の老夫婦は、腰を下ろし膝を抱えた姿勢で夜中の睡眠不足を補うように居眠りをしているだった。


復旧の早いところは2日程度で、遅いところでは約12日間も停電する〝power outage shock(停電ショック)〟

自分の自宅でも5日間の停電を経験し、いまある生活を支える大きな柱に電力があることをまざまざと思い知らされる体験となった。

電気が止まることで、予想外だったこともいくつかある。

ポンプで水を上げている施設や家では、水も止まる。

ガスは来ているのに機械は電気式なので、シャワーのお湯が出ない。

携帯の電波までもが届かなくなり、情報難民になってしまう。

ガソリンスタンドでガソリンが入れられない...などなど。

冷静に考えれば分かることではあるが、パニックな状態の中では、そういう判断ができなくなり、「何で?」と思うことが多々とあった。


3.11に原発の問題が露呈し、誰かの災難のうえに自分の生活が成り立っていることを知り愕然とするが、やはり電気に依存する生活は変えられない。

ITが進み、パソコン一つで遠隔の仕事ができる恩恵も、電気ありきの話であって、今回のような災難があれば脆いものだ。

地震や台風の被害の繰り返しで、住宅を強固なものにする技術や基準は改善されるが、電気はそうはいかない。

災害時のEV車の活用においてはいいPRの機会になっただろうが、発電と蓄電と送電の機能を緊急時において使用できる電池パッケージのEV車については、いろいろ考えるところがあった。

これからの時代の新しい住宅の在り方はどうあるべきなのか?

自然エネルギーの自給について、関心が深まる。


これまでは都心災害の疎開先としての地方に避難先を一つ想定しておけば良かった気がするが、今回のようなことが起こると二拠点でも足りないという認識が深まる。

都会と田舎。

この二つの極端の環境さえ手に入れていれば、有事の時にも備えられるという考えがあったが、理想は多角形の複数拠点を備えることではないか。

近いエリア内でもいざという時に避難できる場所があるという安心感は、格別。

地方にコミットをしその場所に留まろうとする人たちにとっては難しいことではあるだろうが、いつでも逃げられる避難場所があるという安心感は、これからのスタイルとして最適と言える。

地方における空家の活用方法については、まだその余地が沢山含まれており、これからのスタイルに成りえるかその可能性を感じている次第です。




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